笑うと出てくる目の下の膨らみの治療について

(術前・術後ともにメイク無)

笑うと出てくる目の下の膨らみを治療したい方は非常に多いと思います。

笑ったときに膨らんでいる分部の要素が眼窩脂肪という脂肪であれば、眼窩脂肪をまぶたの裏から減らすことで改善することが期待できます。

ところが、ここで二つのことを考慮しないといけません。

①一つは、笑ったときに出てくる目の下の膨らみの要素が眼窩脂肪以外の要素(皮膚や筋肉)の可能性がどの程度あるかということです。

②もう一つは、その膨らみが眼窩脂肪の要素であったときに、それを減らす手術をすることで、笑ったときの膨らみは良くなったけれどもクマが悪化する可能性があるということです。

笑ったときの膨らみの要素が眼窩脂肪以外の皮膚や筋肉によるものの場合

笑ったときの目の下の膨らみが皮膚や筋肉による場合には眼窩脂肪をどのように処理をしようとも改善しません。

ですので、何度も何度も細かく診察する必要があります。

大抵の場合は、眼窩脂肪の要素と皮膚筋肉の要素が混在していますのでその状態を把握してそのときの想定しうる結果をもとに治療方針を考える必要があります。

眼窩脂肪を減らすことでクマが悪化する可能性について

経結膜脱脂法を行うことで皮膚を切開せずとも眼窩脂肪を減らすことが可能ですが、そのときにクマの色が出てくる可能性があることを別の記事でお伝えしております。

笑ったときの目の下の膨らみが眼窩脂肪の要素であれば、経結膜脱脂法を行えば膨らみは改善することがほとんどですが、その時の目の下の色の変化を考慮して治療方針を考える必要があります。

今回の症例について

今回の症例の術前の特徴として以下の二点があげられます。

  • 無表情ではそれほど強い膨らみではないこと。(左目の下は窪んでいる。)
  • 笑うと出てくる目の下の膨らみは左目の下(向かって右)の方が強いが、無表情では元々左目の下は窪んでいること。

これらの点を考慮した上で、さらに色々な診察をさせていただき、皮膚や眼輪筋の要素よりも眼窩脂肪の要素が強いと判断できたため、手術を担当させていただきました。

手術の方針を決めるにあたり、とても悩みました。

この状態で経結膜脱脂法を行うとクマが悪化してしまうため、そこをできるだけ回避するためにどうするかということです。

クマ治療の内部要因を満たすために経結膜的眼窩脂肪移動術+当院内部処理を行うことも視野にいれましたが、クマの内側の段差(ハの字のクマ)に対してはあまりいい方向にいかないように思いました。(この判断は医師によって異なると思います。)

そこで、経結膜脱脂法+脂肪注入マイクロコンデンスリッチファット注入を行うことでクマ治療の外部要因(光の当たり方)をできるだけ満たすことを優先しました。

 

経結膜脱脂法によって笑った時の膨らみの改善をはかり、マイクロコンデンスリッチファットを涙袋のすぐ下から頬にかけて注入することでなだらかにしました。

結果的には、笑った時の目の下の膨らみは改善されました。また、無表情のときの涙袋の下の影が浅くなっております。(脂肪の定着具合によってはそうならないこともあります。)

 

笑ったときの目の下の膨らみ手術を考えるうえで大切なこと

今回の症例の場合はわりとリスクを伴う治療だと思います。

得れることと得れないことを理解しないといけないこと。

また、今回のように脂肪注入を併用する場合には、涙袋のすぐ下から脂肪を注入することはとても難しいこと。

(目の下の脂肪注入と称して頬の上側にしか注入しない方法とは全く違います。)

 

笑ったときの目の下の膨らみが気になる方は様々なことを理解してから治療を検討されるとよいと思います。