目の下のクマ 色と形の関係

目元のトラブルをたるみと表現される方もいればクマと表現される方、膨らみと表現される方、影と表現される方、色・色素沈着と表現される方もいます。

ここではクマの形と色の関係についてお伝えします。

クマの色が気になる方でも形を整えることによってクマ自体が改善したように見えることがあります。

例えば以下のような方々です。以下の方々は皮膚の色の治療をしても目の下のクマはほとんど良くなりません。(詳しい経過は「症例紹介」を参考にされてください。

茶色く見えるクマ(くま)

茶色い影に見えるクマ

重度の色素沈着をともなう茶色いクマ

赤色を伴うクマ

クマの内側の「分かれ目」がややはっきりした茶色いクマ

では、なぜ形を整えるとクマが改善したように見えるのかをお伝えいたします。

突然ですが下の写真は私の目の下のいわゆるクマの写真です。

普段治療をさせていただく方と全く同じ方法で撮影した写真です。

え?クマってこのクマ?私はこのクマではないよ、と思われた方。大丈夫です。

これは色と形の関係をお伝えするための一例です。他のクマ・たるみについても様々な説明ができます。

(ここでは割愛しますが私自身は普段の診療ではお一人お一人の症状を診てご説明させていただいております。)

 

知り合いのエステティシャンの方に私の目の下のクマについて聞きました。

彼女が言うには私のクマの原因は「寝不足と疲れからくる血行不良でしょうね」みたいです。

「ほ~。なぜそう思うんですか?」

「青暗いから。」

「・・・ん~。で何したらよくなりますか?」

「あ~、先生の場合は血行を良くするマッサージとアルブチン(?)の導入30回、会員割引で63万円を48万円でいいですよ。」

「・・・。(勉強になりました。。。)」(*注 あくまでたまたま近くにいたエステティシャンの方との会話です。)

 

 

 

気を取り直してこの写真についてご説明させていただきます。

上から順番に顔の角度を変えてクマがどのように見えるかを評価しました。

撮影方法はフラッシュなしとバウンス撮影(フラッシュを天井に向けて光が降ってくるように撮影)で行っています。

 

いわゆるクマを見ていただきますと下にいくにつれてクマが薄くなっていることがおわかりだと思います。

これはクマと認識している部分への光の当たり方が変わるためです。

いやいやこれはそう見えるだけでクマが薄くなっているわけではないと思われた方。

よーく考えてみてください。

そもそもクマでお困りの方は「クマと名のつく体の変化」に困っているのではなく「クマに見えること」が気になっているのです。

クマというものに先入観があるとこれは理解できないかもしれません。

臨床の現場では困っていることが解決されているかどうかが問題です。

 

 

結論から言いますとクマと言われる領域には本当に暗い色があると同時に光の当たり方によって暗く見えている要素があり、光の当たり方は形の問題であるため改善の余地があります。

つまりクマと認識している部分の形を整えることでいかにクマを解消するかということになります。

 

ここではクマの原因については深く触れませんが百歩ゆずって仮にも私のクマの原因が血行不良によるものだとしたらこの瞬間に血行不良が改善したのかと問いたいです。

実際同じようなクマの方は鏡を前に同じように実験をしていただければおわかりになると思います。

そして化粧品でクマを隠せるのはまさに色味の要素であり形の要素ではないのです。

化粧品で隠せないクマは形の要素である可能性が高いです。

(他には皮膚の質感の差という要素もあります。細かい話なのでここでは省略します。)

当院に目元のクマでご相談にこられる方の中に、ほぼ形の問題であるにもかかわらず、「血行不良による色クマ(?)」なる診断に基づく治療をお受けになられていてずいぶん遠回りされている方をお見受けすることもめずらしくありません。

 

≪Point≫

  • ご自身が色によるクマだと思っていても形による要素が強いことも多々ある。
  • その場合は、まず形を改善しないとクマはほとんどよくならない。
  • 「クマが改善して見える形(重要)」を作る施術を行っている医療機関で相談することが大切。
    (膨らみやくぼみが無いだけでクマが改善して見えるわけではありません。)
  • クマの原因を血行不良や疲れと位置づけてそれに対する治療を勧められた場合には慎重に考えるべき。
    (ご自身が納得されれば治療を受けて全く問題ないと思います。)
  • 形の改善の仕方は様々ありますが一人一人の症状に対する提案や考察を深く行ってくれるドクターの治療を受けることが大切。(「絶対」はないのでご自身が納得できることが大切です。)

 

ここで最初の方のお写真をご紹介します。

ヒアルロン酸によるクマの改善です。本来の色味は完全に残っているはずですがクマは目立ちにくくなっております。

形を整えることによってクマが改善して見える典型例です。

(念のためですが、ヒアルロン酸注射でどんな方でもこのような結果が得られるわけではありません。
この方の場合は、さらに美しい目元にされたければそれはそれで手術で可能です。)

 

 

ところで本物の色はどうするのかという疑問が残っていると思います。

皮膚そのものの茶色い色素(後天性真皮メラノサイトーシスであることが多い)はレーザーおよび軟膏治療で改善の余地があります。

赤味がある方は手術で治るときと治らないときがあります。

暗い青味がある方は色そのものの改善はかなり難しいですが形による影がセットになっていることが多いのでその改善を目指されることがよいと思います。

もしかしたら暗い青味を色として積極的に治療できる先生がいらっしゃるのかも知れません。