40代の男性・女性の目の下のクマ・たるみ治療について

当院では30代、40代の方で目の下のクマやたるみのご相談に来られる方が大変多くいます。

今回は40代の方が目の下のクマやたるみについてご相談に来られる背景や原因、治療についてお伝えします。

40代の方が目の下のクマやたるみのご相談で来られる背景

40代になるとどの方も身体的に明らかに加齢性変化が表れてきます。
その一つとしてもともとクマやたるみがあった方も、さほど目立ってなかった方も症状が強くなることが一般的です。

また、立場的に人前に出る機会が増えることなどが影響して、ご相談に来られるようになります。

中には健康上の問題がないかを心配するところから目の下のクマが気になり出すというケースもありますが、多くの場合は健康上の問題ではなく、加齢に伴う見た目の変化と考えて問題ないです。

一部の例外として、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)によって目の下の膨らみが強調されるケースがあります。

40代女性のクマ・たるみ治療のご紹介

40代女性で目の下のくま、たるみ治療を行わせていただいた方々の例をご紹介します。

個人差はありますが、40代であれば皮膚のゆるみはまだそこまで大きくはなく、目の下の膨らみが目立ってきたという例が多い傾向にあります。

40代男性のクマ・たるみ治療のご紹介

40代男性で目の下のくま、たるみ治療を行わせていただいた方々の例をご紹介します。

男性は目袋がかなり大きい方や、皮膚が厚い方が女性に比べると多いです。

ただし、皮膚を切開する手術をするほどのたるみではないことが多く、基本的には下まぶたの裏から手術を行うことが多いです。

40代のクマ・たるみの原因

目の下のクマやたるみの原因には色々な要因が重なってできています。
詳細は以下のページを参照してください。

特に40代の場合は30代までのときよりも加齢性変化が強くなってきます。

主にはそれほど大きくなかった目の下の膨らみが大きくなってきます。

また、わかりやすいところでは目の下にほとんどなかった影がでてくることも珍しくありません。

それらがクマにみえたりたるみに見えたりします。

も少し掘り下げますと、眼窩脂肪という目の周りに存在するふわふわした脂肪がせり出してきます。

この原因はその脂肪を包んでいる膜や靭帯が緩んできていると言われています。

また、皮膚そのものも少しずつ緩んでくるため、そのゆるみが目の下のクマ付近にあつまり、クマっぽくみえたりたるみに見えたりします。

40代の方が検討するべきクマ・たるみ治療の方法

当然ですが、40代といっても症状の個人差はかなり大きいです。

目の下のくま・たるみ治療は主に注射や手術を行うことになります。

症状が軽ければ、ヒアルロン酸注入やベビーコラーゲン注射などが適応になり、注射では対処が難しい場合には手術を検討することになります。

手術の場合、皮膚のゆるみが強ければ皮膚切開を伴う手術を検討することになりますが、多くの場合は皮膚を切開せずに瞼の裏からの治療となります。

皮膚を切開しない手術というのは例えば以下のような施術が該当します

手術方法の全体像を把握するためには以下を参照されてください。

照射によるクマ・たるみ治療について

手術や注射にも気持ち的に抵抗がある場合には照射を検討することになります。

例えば、目周りの皮膚、眼輪筋の収縮を狙ったHIFU照射、高周波による引き締めなどです。

ただし、目の下の膨らみを作っている眼窩脂肪を縮める効果は期待できません。

したがって、目の下の膨らみに伴うクマやたるみの治療としては難しいのが現状です。

40代の方のクマ・たるみ治療の留意点 シワ増える問題

このブログで何度もお伝えしていますが、目の下の膨らみを改善した場合、残念ながらシワが増える可能性があります。

単純に考えると風船がしぼむからです。

どの年代の方にもあり得る話ですが、やはりお若い方の方がシワは増えにくく、年齢が上がるにつれてシワは増える傾向にあります。

そして、40代の場合、やはり多少増えることが多いです。

また、シワが気になりだすのが30代から40代の方が多いので、その点はよく知っておく必要があります。

脂肪注入をすればシワは増えない?

脂肪注入をすればシワは増えませんか?と聞かれますのでここでお伝えしますと、残念ながら脂肪注入をすればシワが改善するとは言い切れません。

マイクロコンデンスリッチファットであってもナノファットグラフトであっても元の膨らみの程度が強ければシワも増えやすくなってしまいます。

脂肪注入本来の目的はクマを良く見せるというものですが、シワに対して悪いわけではありません。

むしろ良い効果をもたらします。

男性はほぼシワを気にすることはありません

経験上、男性の場合は目の下のシワを気にされる方はほとんどいません。

目の下のクマやたるみが強い場合が多く、小さなシワを気にしている場合ではないというのが現実的な考え方のようです。

増えたシワはどうする?

術後にシワができるだけ増えないようにするために、目の下の保湿は有効です。

もし、シワが増えてしまった場合には、小じわであれば当院の場合はベビーコラーゲン注射をするか、ACRS注射を行ってシワの改善を促します。

シワというよりも皮膚の強いたるみが残った場合には皮膚の切開手術も検討します。

ただし、小じわは皮膚を切開しても取れないことが多いので、皮膚切開は症状をみて慎重に検討する必要があります。

手術のうけどきはいつか

40代で目の下のたるみ治療を受けることが早いか遅いか、いつ受ければよいかと考えることもあると思います。

40代で治療を受けることは決して早いということはありません。
50代になってからでも遅くないですか?と言われることがありますが、たしかに50代でも治療は可能ですので、迷われている場合はすぐに受ける必要はないです。
しいていうなら、皮膚の切開手術が最もよい適応になってくることがありますので、症状によっては手術方法が変わる可能性があります。

逆に40代で治療を受けることは遅いかというとそういうことはありません。
30代ではそれほど気になっていなかったクマやたるみが40代で進行してくることは珍しくなく、先に述べたように皮膚を切開しなくても治療を行えることが大半だからです。

結局、気になって治療を受けたいと思うときに受けることで遅すぎることも早すぎることもありません。

30代、40代は治療を受けるタイミングとしては適切な時期と言えます。

まとめ

40代の男性、女性が目の下のクマやたるみが気になりだしたときに役立つ情報を書かせていただきました。

加齢および立場の変化などで40代で気になりだすことが多いため、当院にもたくさんご相談に来られます。

参考になれば幸いです。

筆者紹介

著者
石川勝也
役職
プラストクリニック院長
資格
日本形成外科学会認定専門医
日本美容外科学会認定専門医(JSAS)
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