目の下のクマ・たるみの原因

目の下のクマやたるみには様々な原因があります。

ここではそれらについてお伝えしていきます。

本題に入る前にお伝えしたいことは、目の下のクマやたるみの原因がまことしやかに様々なところで記載されていますが、疑わしいものも多々あります。個人的な見解をここで述べたいと思います。

目次

  • 原因としてあやしいもの(原因とは言い難いもの)
  • 目の下のたるみの原因
  • 目の下のクマの原因

原因としてあやしいもの(原因とは言い難いもの)

寝不足

最も多く言われるクマの原因として「寝不足」が挙げられます。
しかしながら、寝不足によってクマが出るという根拠はありません。
睡眠の少なさが直接目の下の組織に影響するということはありません。
ただし、起きている時間が長いほうが体の水分は下(足側)にいくため、目元のむくみが減ることによってクマが強く見えることはあります。

血行不良

血行不良が原因でクマとなるということが多々書かれています。
形成外科の専門雑誌でも書かれてあります。
ただし、どのように血行不良を測定したかは書かれていません。
一つ言えることは、目の下の皮膚の血行は極めて良好な部位です。
目の下の皮膚を切開する手術を多数行うとわかりますが、腹部などの皮膚に比べると断然血流の保たれやすい組織と言えます。

疲れ

目の下にクマができる原因として「疲れ」があると言われます。
体の疲労が直接的にクマになるという根拠はありません。
逆にクマがあると疲れて見えることはあります。

たるみの原因

眼窩脂肪の突出

眼窩脂肪が出っ張っているとそれがたるみになって見えます。
目の下の膨らみと表現されることもあります。
この眼窩脂肪の出っ張りは個性で若い時から出ていることもあれば、加齢とともに脂肪が緩んで出てくることもあります。

皮膚・眼輪筋のゆるみ

目の下の皮膚とそのすぐ裏に薄く張り付いている眼輪筋が加齢とともに緩んできます。
そうするとたるみとして見えてきます。

クマの原因

眼窩脂肪の突出

眼窩脂肪の突出によって目の下がふくらんでいると、その下に影が現れます。
その影がクマの状態となります。
この眼窩脂肪は出ている方と出ていない方がいます。
脂肪の量が多いと出て見えやすい傾向はありますが、必ずしも量が多くなくても周りの組織との相対的な位置関係で出っ張ってみえていることも多々あります。
また、加齢とともに出っ張りが強くなる傾向にあります。

特殊な例ですが、バセドウ病の眼球が出てくる症状でも目立ってくることがよくあります。

眼輪筋の透ける青色

目の下の皮膚はとても薄く、その下の眼輪筋の色が透けることがあります。
青紫色や赤紫に見えることがおおいです。
眼輪筋の色がまったく透けていない人もいます。

靭帯付着部の位置と強さ

目袋の下の部分に皮膚と骨とをつなげる靭帯があります。
その靭帯は目袋の下端に沿って内側から外側に存在しています。
どの方にも靭帯は存在していますが、その靭帯によって目袋の下の食い込みが特に強い方がいます。

眼窩脂肪によって押されることによる赤色

目の下のクマの特に内側部分を中心に赤みがあることがあり、血管による赤さがでることがあります。
とくに膨らみによって強調されることがあります。
膨らみ感が手術によって軽減されると赤みも目立たなくなることがあります。
ただし、あまり変わらないこともあります。

眼窩部眼輪筋の段差

目の下の眼輪筋という筋肉は薄い眼瞼部眼輪筋と厚くバンドのようになっている眼窩部眼輪筋とに分かれます。
その厚みの差で、目の内側から八の字の段差が出ていることがあります。
その部分がクマのように見えます。
また、眼窩脂肪の膨らみがあるとその段差がマスクされている(隠されている)ことがありますが、眼窩脂肪を減らすことによって明らかになることもあります。

皮膚の色素

目の下の皮膚に茶色いまたは黒い色素が存在すると、クマに見えます。
この色素は後天性真皮メラノサイトーシスというシミであることが多く、手術や注射では改善しません。
食生活などは関係なく、個性の範囲内として存在する方には存在するといものになります。
また、この色は目の下の膨らみが強い場合に目立ちにくくなっていることがあります。
膨らみを減らすことで逆に目立つこともあります。
レーザーの照射によって薄くなりますが、内出血などの経過があります。

また、別の色素の原因として、こすりすぎによる色素沈着もあります。
よくあるのはアトピー性皮膚炎の方の色素沈着です。
この場合は、レーザーの適応は低くなり、できるだけこすらないようにする必要があります。

SOOF(眼輪筋下脂肪)の量

目の下の膨らみの下の影の一つの要因としてSOOF(Sub orbicularis oculi fat)の量の少なさがあります。
SOOFは眼輪筋の下に存在し、頬にある部分は厚みがあります。
皮下脂肪とは違い、もう少し深い層に存在しています。
この頬の部分の脂肪が少ないと頬が低くなり、眼窩脂肪のでっぱりとのギャップが大きくなります。
そのことで、膨らみの下の影が強くなります。

皮下脂肪の存在と量

頬の皮膚のすぐ下には皮下脂肪が存在します。
皮下脂肪がものすごく厚い方は眼窩脂肪の突出が隠せていることがよくあります。

骨格

目の下のクマと骨格はとても密接な関係にあります。
骨の形や眼球と骨との位置関係、頬前面の骨の角度などが影響します。
頬前面が低いタイプの方はクマが目立ちやすい傾向にあります。

目の下のクマ・たるみの原因のまとめ

目の下のクマやたるみには様々な原因があり、一つの原因で起こっていることはむしろ少ないです。
ほとんどの場合、複合的な原因で症状が出ています。
そのどの原因をみてもマッサージ程度の施術では改善することは難しく、医学的に対処するしかないのが現実です。

筆者紹介

著者
石川勝也
役職
プラストクリニック院長
資格
日本形成外科学会認定専門医
日本美容外科学会認定専門医(JSAS)

当院の治療について

アジア人のクマ・たるみ治療

目の下のクマ・たるみについて特に「形」に特化して治療を行っております。
(主に手術を検討している方)

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