目の下のたるみをとるときに顔の真ん中(中顔面)を全体的に引き上げる目的でミッドフェイスリフトを同時に行うことがあります。
ここでは当院で行うミッドフェイスリフトについてお伝えしていきます。
リスク:下まぶたの外反(あっかんべーの状態)など
費用:82.5万円(税込み)
目の下から鼻の下付近まで高さのことをミッドフェイス(中顔面)といいます。
中顔面は加齢に伴って皮膚がさがり、脂肪および骨量の低下とともにくぼみが出てきます。
中顔面の治療には注射や糸による引き上げや手術による方法など様々な方法があります。
中顔面の若返り治療のうち、手術によって中顔面の頬を引き上げる方法をミッドフェイスリフトと言います。
手術によるミッドフェイスリフトとの比較の言葉としてフェイスラインのたるみを解消する目的で行うフェイスリフトのことをロアーフェイスリフトと言います。
ミッドフェイスリフトを単独で行う場合には側頭部(頭の横)の髪の毛の生えている部分から中顔面にアプローチをすることが古典的ですが、目の下のたるみを解消するときに同時に頬を引き上げることも可能です。
目の下のたるみとり治療のみの場合には目の下のたるみがある部分までの治療になりますが、どうじにミッドフェイスリフトを行う場合には中顔面をさらに広く手術していくことになります。
おもには組織の剥離範囲を広げ、靭帯の切離、再固定を行う流れになります。
リスク:下まぶたの外反(あっかんべーの状態)など
費用:82.5万円(税込み)
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当院では側頭部からのミッドフェイスリフトではなく目の下のたるみとりと同時に行います。
中顔面の印象は目の下のたるみによる影響が少なからずあるため、涙袋から頬にかけての状態をよりよく見せた方が効果が高く感じられるというのが理由になります。
当院で行うミッドフェイスリフトは目の下のたるみを改善するとともに頬前面のボリュームを補うように下にたれた頬を持ち上げます。
その結果頬前面がふっくらした印象になります。
また、ゴルゴ線(mid cheek groove)と言われる「頬前面のハの字の影」を浅くします。
この線は靭帯の強さや皮膚の硬さなどが個人個人によって違うため改善度に個人差があります。
目元のみならず頬にかけての加齢性変化を改善したい場合にミッドフェイスリフトを行います。
ほうれい線は極力浅くなるように治療を行いますが、症状が強い方などは限界もあります。
下まぶたの裏側から頬にアプローチをすることは可能です。
しかしながら皮膚を切開して行う方法とくらべるとアプローチできる範囲が狭くなってしまいます。
下瞼の裏側から行う場合は頬の前側のみに対して引き上げることができますが、特に外側の引き上げ効果に限界があります。
当院では経結膜的眼窩脂肪移動術(まぶたの裏からのたるみ改善)と同時に頬前面の引き上げを行います。これはミッドフェイスリフトと言えるほどの引き上げ具合ではありません。
中顔面の加齢性変化はたるみだけではなく、ボリュームの減少という要素がります。
主には骨の減少や脂肪組織の減少です。
脂肪注入を併用することによってより若々しく中顔面の輪郭をつくることができます。
ミッドフェイスリフトのアプローチは通常の皮膚切開による目の下のたるみとりのときと同じように下まぶたのまつ毛の生え際のところを切開します。
そのまま目の下のハムラ法などの目の下のたるみ治療をおこないつつ中顔面の組織をできるだけ引き上げます。
orbicular ligamentという目袋の下の形を作っている靭帯およびzygomatic ligamentといういわゆるゴルゴ線を作っている靭帯を一部切離します。
引き上げた中顔面の組織を骨膜に固定します。
目の下のたるみ治療およびミッドフェイスリフトの効果の完成は術後3か月から半年程度かかります。
目の下のたるみ治療およびミッドフェイスリフトを行った場合、通常の目の下のたるみ治療に加えて広範囲に腫れがでます。
大まかな腫れが引くまでに2週間程度かかります。
場合によっては上まぶたも腫れることがあります。
目の下から頬にかけて手術を行いますのでその付近に痛みを伴います。
どちからというと感覚が鈍くなることがあり、強い痛みはさほど訴えられません。
痛み止めで経過をみれる範囲の痛みです。
内出血は多かれ少なかれほとんどの人にでます。
場合によっては目元から口近くまで内出血の色が出ることがあります。
通常2週間前後で消失します。
ミッドフェイスリフトを行う際の麻酔は局所麻酔および静脈麻酔を併用します。
局所麻酔で痛みをとり、静脈麻酔でリラックスした状態で手術を行います。
目の下の皮膚切開によるたるみとり(ハムラ法など)およびミッドフェイスリフトによる留意点はハムラ法による手術の留意点とほどんど同じです。
通常のハムラ法と比較すると手術操作の範囲がやや広くなるため感覚異常(感覚の鈍さ、ピリピリ感など)が長引くまたは広く出ることがあります。
ハムラ法についてはこちらをご覧ください。