男性の目の下のクマ・たるみ・ふくらみ・くぼみについて

男性で目の下のクマやたるみ・膨らみ・くぼみなどでお悩みの方は非常に多いです。

当院では目元のくまやたるみの治療をお受けになる方の実に2割近くは男性の方です。

男性のクマも女性同様に様々ありますが、症状があれば改善をすることで印象が良くなります。

男性の目の下のクマ、たるみ治療の症例紹介

リスク:腫れ、内出血、痛み、しこりの形成、左右差、脂肪生着率の個人差など
費用についてはこちらを参照してください

症例に関しましては症例紹介のページでそれぞれ詳しくご説明しております。

男性の方は以下のような悩みを多く持ってご相談に来られます。

  • 疲れていないのに「最近、疲れている?」と言われる。
  • 特にたるみが気になる訳ではないけれど、顔がシャキッとしない。
  • 営業の仕事で自分は「できない印象」を与えているのではないか。
  • なんとなく暗い印象、自信のない印象を与えてしまう。
  • あまりにも目の下の膨らみが大きすぎて恥ずかしい。

このような悩みから目元のクマやたるみ、ふくらみが気になり、ご相談に来られる方が多いです。
逆に、このようなお悩みをお持ちであれば一度目元をチェックしてみるとよいかもしれません。

男性の目の下のクマ・たるみに対する治療の傾向

男性の目の下のクマ(くま)やたるみ治療をたくさん担当させていただいていますと男性が求めている目元治療の傾向というものがあります。モデルさんの目元のような美しい立体感が欲しい方は少ないです。

  • 男性の場合は、あまり個性を変える必要はないと思います。
  • シワよりもクマの解消が有効である場合が多いと思います。
  • 女性ほど頬を持ち上げた状態まで追求しなくとも満足される方が多いと思います。
  • 目の下の膨らみが病的に大きい方はとりあえずシワが出ても膨らみが無い方がよいという方が多いです。
  • 比較的お若い方はくぼみによる暗いクマの治療をご希望される方の割合が女性に比べて多いです。
  • 膨らみが気になる方は20代から90代の方まで幅広く、一般的な美容医療よりもご高齢の男性もかなり治療をお受けになられています。
  • 例えばヒアルロン酸注射のように一時的な効果を求めて治療を希望する方よりも、1回で根本的に解決したい方が多いです。

<男性が治療を受ける点で不利なこと>

手術の場合には術後に多かれ少なかれ腫れや内出血がでることがありますが、女性のようにメイクで隠せないというのが男性が治療を受ける場合のデメリットであると思います。

必要な方は2~3日マスクなどで乗り切っているようです。

男性の目の下のクマたるみの症状・種類別の原因、解消法

男性に多い目の下の赤紫色のクマ、目の下のくぼみパターン

原因

皮膚の下の筋肉や血管が透け感が原因で赤紫色に見えています。
また、目の下の内側にハの字の食い込みがあり、靭帯、眼輪筋の在り方が原因です。

解消方法

経結膜脱脂法+脂肪注入によってクマに見えない形に近づけ、ハの字の食い込みもできるだけ解消します。
経結膜的眼窩脂肪組み換え術によっても解消することもあります。

解説

特に若い男性に多いクマとして、赤紫色またはそこに青味がかった色が混ざったようなクマがあります。

男性は皮下脂肪が少なく、骨格がそのまま目元の形に反映されている方が多く、そういった方は上記のようなクマで悩まれている方が少なくありません。

上でご紹介している症状の場合、人によっては「目の下のくぼみ」と表現されることがあります。

確かにさほど膨らみも目立ちませんので一見、くぼみのようにも見えます。

このクマは男性だけではなく痩せている女性にもよく見受けられる症状です。

実はこの症状を改善するにはとても技術が必要です。

このタイプのクマは色の要素もあり、形の要素もあるからです。

一見、膨らみはさほど目立ちませんが、「クマが改善して見える形」にもっていくためにはこの少ない膨らみのエリア(人によってはくぼみのエリア)をいかにバランスよく改善するかということが要求されます。

その意味では、目元の大きな膨らみなどで困っている方に比べるとはるかに難易度が高い症状と言えます。

恥ずかしながら、私も十数年前まではこのクマは手術では解決できないクマだと思っていました。

治療に慣れるとかなり改善が見込めるクマですので、同じような症状の方はご相談に行かれるとよいと思います。(もちろん症状によっては限界もあります。)

男性に多い目の下の重度の膨らみパターン

原因

大きな目の下の膨らみの主な原因は眼窩脂肪の突出です。
特に男性では大きな眼窩脂肪が存在していることが多いです。

解消方法

眼窩脂肪を移動させる、または減らすことを考えます。
そのため、経結膜的眼窩脂肪組み換え術または経結膜脱脂法+脂肪注入を行います。
皮膚のゆるみが無視できない場合には皮膚切開のたるみとりを検討する場合もあります。

解説

男性は美容外科にお世話になりたい方はあまり多くありませんが、目元に関しては「眼鏡なしで外を歩くのが恥ずかしい。」というほど目の下の膨らみで困ってご相談に来られることが少なくありません。

もともとお若いときから膨らみが強かった方はご年齢を重ねるごとに巨大な目袋になってしまっています。

そこがコンプレックスになってしまって、ずっと眼鏡をしているという方もいらっしゃいます。

50代以上くらいの男性になるとあまり美容外科的な知識も持ち合わせていないことが多いため、「皮膚をバッサリ切るのですか?」とか「膨らみを注射器で吸い取ってください。」などと言われることもあります。

残念ながら目元の膨らみの眼窩脂肪を注射器で吸い取ることはできないのですが、必ずしも皮膚を切開する必要はありません。

瞼の裏から眼窩脂肪を減らしてあげることで膨らみ自体は十分に解決します。

しかしながら、ここで別のことを考えなければいけません。

それは、こんなに大きくなった膨らみの中身を減らしてしまうと皮膚のたるみが残ってしまうのではないかということです。

結論からいうと「その通り」です。

残念ながらここまで大きくなった目袋の中身を減らすので皮膚のゆるみは強くでることがあります。

女性よりも下まぶたの皮膚の厚みが大きい方が多いですのでそれなりにゆるみが残ってしまいます。

ところが、臨床の現場では皮膚のゆるみよりも膨らみがないほうが全然よいという方が多いです。

女性の場合だと美的にちょっと無視できない皮膚のたるみかなと思っても男性は意外に気にされない方が多い印象があります。

もちろん、皮膚のゆるみが気になれば切開によって皮膚のあまりを取り除くこともできます。

傷あとはほとんど目立ちませんので、目の下の膨らみで気になった場合は一度ご相談に行かれるとよいと思います。

男性の目の下の皮膚のたるみ、ゆるみパターン

原因

皮膚および眼輪筋のゆるみが目の下のたるみの原因になっています。

解消方法

皮膚のゆるみが強いため皮膚切開のたるみとり(ハムラ法など)を検討する必要がります。
経結膜脱脂法、脂肪注入、経結膜的眼窩脂肪組み換え術では解消できません。
 

解説

男性は皮膚のたるみよりはクマや膨らみでご相談に来られる方が多いですが、それでも皮膚のたるみが強い方はそれはそれで治療が可能です。

この場合は皮膚を切開することによる治療という選択になることが多いです。

治療の詳細は「目の下のたるみとり ハムラ法」のページを参照していただければと思います。

皮膚切開による目の下のたるみ取をした場合のポイントは

  • 傷あとはほとんど分からなくなる
  • 1週間くらいに抜糸が必要
  • 治療後の経過がなじむのに1週間から2週間かかる

ということです。

男性はメイクができませんのでそれぞれの環境に合わせて治療をお考えになるとよいと思います。

意味のない解消法

目の下のマッサージ

目の下をどのようなマッサージを行ったとしても上記に紹介した目の下のクマ・たるみの症状に対しては改善は見込めません。

眼輪筋体操

色々な表情を頑張って作って運動をしたとしても目の下の膨らみが軽減されるほど眼輪筋が発達することはありません。注意しましょう。

睡眠

よく寝てないの?疲れてるの?と言われることから、それらを解消するために睡眠をとれば目の下の印象が変わると思られる方も珍しくありませんが、実際には寝不足でクマやたるみが目立っているのではなく、上記で原因を説明したように解剖学的な要因で起こっています。
睡眠をとることは体に悪いことではありませんが、クマの解消には向かないと考えておきましょう。

まとめ

男性の目の下のクマやたるみについて症状別の原因や解消方法についてお伝えしました。
もしお悩みであれば専門医のご相談されてください。
また、遠回りをしてしまうような商品や情報には極力気をつけましょう。

筆者紹介

著者
石川勝也
役職
プラストクリニック院長
資格
日本形成外科学会認定専門医
日本美容外科学会認定専門医(JSAS)
PVアクセスランキング にほんブログ村