今回は目の下のクマ・たるみ手術後のダウンタイムの過ごし方についてお伝えします。
これはあくまでも当院での手術後の場合というお伝えになります。
また、ダウンタイム中の腫れや内出血にはかなり個人差があります。
今回は以下の手術方法に対応したお話になります。
ハムラ法、ミッドフェイスリフトについては若干異なります。
当院では手術方法にかかわらず、基本的に腫れを抑え込むように目の下のテープを貼らせていただきます。
テープの貼り方は手術方法で若干違います。
通常このテープは手術の日を含めて3日間貼ってください。
(手術翌日を1日目として3日目午後に剥がす。)
もし、仕事の都合などで邪魔になる場合はいつでも剥がして問題ありません。
ただし、経結膜的眼窩脂肪組み換え術(および頬前面引き上げ)についてはできるだけ3日間貼ってください。
剥がし方については手術後にお伝えします。
よく言われることですが、目の下を中心に保冷剤で冷やしていただくことは腫れ感を軽減するために有効です。
保冷材を薄いハンカチでくるんだものを適宜冷やせる時間に冷やしてください。
できれば3日程度冷やせるとよいです。
手術後間もない時、特に48時間は頭を極力下に下げる動作を避けるようにしましょう。
落ちたものを拾うときやかがむときなどは注意が必要です。
経結膜的眼窩脂肪組み換え術をお受けになられた方で、手術後に大きなくしゃみをした瞬間に目の下がどんどん腫れてきて血液が溜まったことがあります。
くしゃみは生理現象ですので出さないようにするのは難しいですが、頭に血が上るような状況では出血しやすくなります。
ときどき安静にして寝ていた方がよいですか?と聞かれますが、通常は上半身を起こした状態で生活をしていただいた方がよいです。
手術後48時間は動き回ることは極力避けた方がよいですが、じっと横になっている必要はありません。
むしろずっと横になっていると腫れが出やすいとも言えます。
メイクは翌日から行って問題ありません。
目の下にテープを貼らせていただいていますので、必要であればテープの上にファンデーションを塗っていただいても問題ありません。
ただし、アイラインなどは除去するときに目に刺激が加わらない程度が望ましいです。
コンタクトレンズは手術後1週間から装着できます。
ただし、白目のむくみが強いなどある場合は落ち着いてからが無難です。
眼鏡は手術後当日からでも問題なくかけれます。
ダウンタイムのお話からはずれますが、水泳でゴーグルをする場合は例えば脂肪注入を目の下の行っている場合はできれば3か月程度控えたほうがよいです。
注入した脂肪の生着率を下げたくないというのが理由です。
通常、手術の翌日からシャワーを浴びていただいています。
目の下を濡らすことも問題ありません。
ただし、目の下の皮膚を切開していてドレーンを挿入している場合は、手術後2~3日後にドレーンを抜くまでは目周りは濡らせません。
浴槽につかるのは手術方法に関係なく手術後1週間後からがよいです。
ウォーキング程度の運動は手術翌日から行っても問題ありません。
ただし、温まりすぎない程度がよいです。
ジムに行って運動をする場合は手術後1週間程度からがお勧めです。
脂肪注入を同時に行った場合には脂肪の採取部位(太ももなど)が落ち着いてからがよいですので、手術後2週間程度からが目安になります。
手術を当院でお受けになられた方でご希望の場合は腫れを抑える漢方薬の処方を行っております。
心構えとして、ダウンタイム中の腫れや内出血の左右差を気にしない方がよいです。
通常は左右対称に出ることは少なく、必ず引いていきますので焦らずに経過をみていく必要があります。
どのような手術でも必ず腫れはあり、評価できるまでには3か月から6か月程度をみる必要があります。
目の下の手術後の経過中に涙に血液が混じる出血が起こったり、単なる出血が起こることがあります。
止まったり出たりすることも少ないありませんが、焦らずに保冷剤などで目の下をやんわりと冷やしながら圧迫していただくとよいです。
1~2分程度では止まりませんので、10分~15分などの時間続けると止まってきます。
ただし、ゴルフボールのように目の下が腫れて強い出血がある場合にはクリニックに連絡をいただきます。
場合によって血腫(けっしゅ=血のたまり)ができている可能性があり、その場合は血のたまりを除去する処置を行うこともあり得ます。
血腫は経結膜脱脂法ではほぼ起こることはなく、眼窩脂肪移動術(経結膜的眼窩脂肪組み換え術、裏ハムラ法)を行った時にまれに起こりえます。
マスク、サングラスを利用すればかなりの腫れ内出血は隠せます。
ただし、どんな手術も3日は必ず腫れると考えておいた方がよいです。