ヒアルロン酸を分解しないと目の下のクマ・たるみの手術はできませんか?

という質問をいただくことがありますので、お答えします。

結論からいいますと、分解せずとも手術をトライすることはできます。

ただ、分解した方が望ましいです。

特に手術の内容が経結膜脱脂法のみであった場合は分解しなくてもできることがあります。
(ときどき想像以上にヒアルロン酸が入っていて邪魔なことはあります。)

そのほかの手術方法の場合は要注意です。

分解した方がよい場合

目の下に何度もヒアルロン酸を入れている場合

目の下のクマやたるみを改善したくて過去に何度かヒアルロン酸を入れている場合、たいていはヒアルロン酸が残っているので分解をした方が賢明です。

経験上、数年経っても注入したヒアルロン酸の半分以上は残っています。

涙袋にに何度もヒアルロン酸を入れている場合

涙袋を作りたくてヒアルロン酸を入れることはよくある一般的な施術です。

涙袋はもともとの目元の形により、ヒアルロン酸で形成しやすい方としにくい方がいます。

ヒアルロン酸で形成しにくい場合にヒアルロン酸の追加を何度も受けていることがあります。

その場合、注入したヒアルロン酸の一部は目袋のようにたるみとなっていることもあります。

目袋と区別が難しいほど入っていることもありますので、手術の精度を高めたいのであれば分解をした方がよいです。

脂肪注入を予定している場合

目の下に脂肪注入を行う場合、ヒアルロン酸が入っているところにはお勧めできません。

脂肪注入はご自身の組織を利用した移植手術ですが、その移植手術がより良い結果になるためには、その脂肪を受け入れる組織が正常である必要があります。

ヒアルロン酸が注入されていると、そこは血流が乏しくなっているため、脂肪注入が向かない組織となっています。

脂肪注入の生着率の悪化などの可能性があります。

少しでも脂肪の生着率を高めるためにはできるだけヒアルロン酸を分解しておいた方がよいです。

眼窩脂肪組み換え術を予定している場合

眼窩脂肪の組み換え術を行う場合、ヒアルロン酸が入っていると邪魔になります。

組み換え術は脂肪を包んでいる隔膜という薄い膜の存在ですら気になる存在です。

そこにヒアルロン酸などが絡んでいるとよい結果を出しにくくなるというデメリットがあります。

分解しなくてもよい場合

ヒアルロン酸を分解しなくてもさほど問題にならない条件とは、主に非架橋のヒアルロン酸を少量のみ半年以上前に入れたという場合でなおかつ経結膜脱脂法を行う場合です。

非架橋がメインのヒアルロン酸はあまり邪魔にならないので、おおむねスムーズに手術を行うことができます。

まとめ

目の下に過去にヒアルロン酸を注入したことがある場合、できるだけ分解注射で分解をした方がよいです。

経結膜脱脂法を行う場合のみ、状態によっては分解をせずとも行うことができます。

ただし、完全に予測できないこともあり、あけてびっくりすることもあります。

筆者紹介

著者
石川勝也
役職
プラストクリニック院長
資格
日本形成外科学会認定専門医
日本美容外科学会認定専門医(JSAS)

当院の治療について

アジア人のクマ・たるみ治療

目の下のクマ・たるみについて特に「形」に特化して治療を行っております。
(主に手術を検討している方)

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