目の下の皮膚切開たるみとり術後の修正術の難しさを感じる一例

(術前・術後ともメイクなし 同じ条件で写真を撮影しましたが明るさに違いが出てしまいました。)

目の下の膨らみ、たるみが気になるとのことでご相談に来られました。

 

数年前に目の下にヒアルロン酸注入をお受けになられたとのことでした。

そうしたところ、ご本人様によれば左目の下(写真に向かって右目の下)の膨らみが強く出たとのことでした。

それからもう一度ご相談にいかれたところヒアルロン酸分解注射(ヒアルロニダーゼ)の注入はやめた方がよいと言われ、皮膚切開によるたるみ取りを勧められたとのことでした。

皮膚切開によるたるみ取りを受けたのだけども、もう少し気になるとのことでご相談に来られました。

 

拝見しますと両目の下に膨らみが存在しており、特に左目の下(向かって右目の下)に膨らみが強く存在しておりました。

以前に治療をしていただいた先生がなぜヒアルロン酸分解注射を打つことはやめた方がよいとおっしゃられたのかを必死に考えましたが私の知識ではわかりませんでしたのでそのことを正直にお伝えしました。

私が知らないリスクがヒアルロン酸分解注射にはあるのかもしれません。

術前の状態はヒアルロン酸分解注射を打つよりも皮膚を切開した方がよい状態だったのかも知れません。

 

診察上はヒアルロン酸による膨らみの可能性があると思い、ヒアルロン酸分解注射をさせていただきました。

特にこれといった副作用などは出なかったのですが、ヒアルロン酸分解注射前と後でほとんど症状に変わりがなかったため、この膨らみはヒアルロン酸によるものではない可能性が高いと判断しました。

 

眼窩脂肪による要素であれば手術である程度解決できると思いましたが、皮膚・筋肉(眼輪筋)による要素であれば限界があるだろうと思いました。

以前に治療をお受けになられている場合には実際に中を開けてみないと分からないことが多々ありますが、その旨をお伝えし、今回は皮膚を切開せずに経結膜脱脂法マイクロコンデンスリッチファット注入による修正術を行わせていただくこととなりました。

 

治療中に左目の下の膨らみの原因の半分が眼輪筋内の要素であることがわかりました。

手術中に、眼輪筋内にシコリが触れたためやはりこれはヒアルロン酸による可能性があるかと思い、手術中に再度ヒアルロン酸分解注射を打たせていただきました。

ところが、全くそのシコリには反応しませんでした。

手術後3か月のときに再度経過をみさせていただきましたが、やはり左目の下のしこりとしてふれた膨らみが残った状態でした。

 

もともとの眼輪筋がシコリとしてふれることがあるのかもしれないとか、前回の切開手術による瘢痕かもしれないとか、それでもまだ溶けていないヒアルロン酸が入っているのかもしれないとか色々考えさせられる症例でした。

 

最近、眼輪筋内注入物の摘出術が続き、手術の難しさを思い知る毎日です。

 

治療を担当させていただきありがとうございました。