目の下の小じわ、ちりめんじわの予防方法、治療

目の下の加齢性変化として20代から徐々に出現する症状は目の下のふくらみまたは小じわ、ちりめんじわです。

ここでは目の下の小じわ、ちりめんジワの対策や治療方法についてお伝えします。

目の下のシワの症状について

目の下のシワの症状についてはいくつかのパターンがあります。

全体的にちりちりしたシワ=ちりめんジワ

ちりめんジワは20代から出てきます。
これという線ではないですが、全体的に出現し、くすんだように見えることもあります。

斜めや横に入る細いシワ

ちりめんジワの次に出てくることが多いシワは細くはっきりした線状のシワです。
固定したシワとなります。

表情に伴う目の下内側の「くの字」のシワ

軽く目を細めたり、笑ったりしたときに目の下内側に出る複数の「くの字」のシワです。

笑った時に出る目じり側のシワ

目尻のシワの延長に見えたり、頬上部のシワに見えたりすることがあります。

皮膚のたるみに伴う深いシワ

皮膚のたるみが大きくなると折れかえりのシワができます。
涙袋の下にできることが多いですが、二重、三重にできることもあります。

アトピー性皮膚炎に伴う深く刻まれたシワ

アトピー性皮膚炎があると皮膚の肥厚(ゴワゴワした皮膚)に伴って深く刻まれたシワができることが多いです。

化粧をしたときとしていない時では化粧をしているときのほうが目立つ傾向にあります。

人によっては目の下のふくらみの影をシワと表現することがあります。
臨床的にはシワの治療とふくらみに伴う影の治療は全く違いますので注意が必要です。

目の下のシワの原因

通常の加齢性変化として皮膚(乳頭層)が薄くなることや、表情を作る筋肉(眼輪筋)の動く力によって少しずつ表面の小ジワが形成されてきます。
また、日光による皮膚の老化も影響します。
そのほか、こするなどの外力もシワができる原因になります。
眼輪筋そのものが大きく緩んでくると表面には深いシワが形成されます。

目の下のシワの予防方法

目の下のシワはちりめんジワが最初に出てきますが、これらのシワの予防には保湿によるケアが現実的です。
サプリメントの摂取や目の下の眼輪筋体操などが言われることがあるようですが、果たして本当に効果があるかどうかは疑問があります。
今あるシワをこれ以上深くしないという点においては極力目の下をこすらないこと、日焼けをできるだけしないことなどが大切です。

目の下の小じわ、ちりめんジワの治療方法

目の下のシワの改善は美容医療の中でも難しい部類の治療になります。
目の下の大きなふくらみやたるみを改善することよりもむしろ難しいといえます。

目の下のシワに対する様々な治療方法が存在します。
当院で主に行ている治療についていくつかお伝えします。

注射

ベビーコラーゲン

目の下に物理的にコラーゲンを補充することで、シワを浅くします。

ACRS

自己血サイトカインリッチ血清を作成し、目の下に注入することで皮膚の若返り変化を促します。

ボツリヌストキシン注射

目の下内側の「くの字」のシワや笑った時にでる目じり側のシワに対してボツリヌストキシン注射をうつと、表情によって出てくるシワを軽減することができます。
ただし、目の下全体のシワに効かせるように注射することはできません。

そのほか

  • スネコス:非架橋ヒアルロン酸+アミノ酸
  • ジュベルック:非架橋ヒアルロン酸+ポリ乳酸
  • PRP

照射

SRR

専用機器を使い、高周波により皮膚のコラーゲンの再構築を促します。

手術

皮膚切開たるみとり

手術により余った皮膚を切り取ることでシワが改善することがあります。
ただし、皮膚切開によって小じわやシワが必ずしも減らないことも多々あります。

よくあるご質問

ここではよくあるご質問をご紹介します。

ふくらみとシワを両方治療したいのですができますか?

治療方法によります

ふくらみを減らすとシワが増えます。
しかしながら現在のシワを減らしたいという矛盾が生じます。
症状を見ながら治療方法を考える必要があります。

ヒアルロン酸注入でシワは改善しますか

非架橋ヒアルロン酸を検討する必要があります

いわゆる目の下の影を改善する目的のヒアルロン酸では目の下の形がおかしくなることがありますので、もしヒアルロン酸による目の下のシワ改善を希望する場合には非架橋構造のヒアルロン酸を検討する必要があります。
ただし、当院では基本的に行っておりません。

筆者紹介

著者
石川勝也
役職
プラストクリニック院長
資格
日本形成外科学会認定専門医
日本美容外科学会認定専門医(JSAS)
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