2か月前に経結膜脱脂法をお受けになられた方から、目の下が赤く腫れてきたとのことでお電話をいただきました。
写真で確認をさせていただいたところ、いわゆる「ものもらい」の可能性が高いなと思いました。
一旦、近所の眼科様で診てもらい、その結果を教えてくださいという流れとなりました。
翌日連絡をいただき、予想通り「ものもらい」の診断でした。
以前にも、目の下の膨らみ取り(経結膜脱脂法)の手術後の方で目の下が赤く膨らんできたということがありました。
やはり「ものもらい」の診断でした。
お二方ともいわゆる通常の手術の腫れではなく、腫れが落ち着いたあとに腫れが出た形です。
目の下の手術を受けていると手術の影響でこのようになったかと思うかもしれませんが、「ものもらい」が偶然起きることもありますので、知っておくと安心です。
当院で把握している範囲では約2000人の方に手術をさせていただいてのちに2名の方がものもらいの症状があった計算になるので、1000人に1人の割合ということになります。
ものもらいが起きる原因の場所には経結膜脱脂法では触れないので、手術に関係なくものもらいの症状がたまたま起きたということなのだと思います。
一般的に言う「ものもらい」は上まぶたや下まぶたにできるできもののことです。
医学的には麦粒腫(ばくりゅうしゅ)、霰粒腫(さんりゅうしゅ)のことを指します。
詳細は眼科領域の情報を調べるとたくさんでてきます。
麦粒腫・・・まつ毛の毛根や油を出す腺にばい菌がついて腫れるもの。
霰粒腫・・・油を出す腺がつまってふくらむもの。ときに、炎症をおこして赤く腫れる。
目の下に赤い膨らみができたとき、過去に経結膜脱脂法を受けているとそれによって何かがおこったのではないか!?と焦るかもしれませんが、あわてずに「ものもらい」のことを思い出しましょう。
ただし、手術後10日以内に前日より明らかに赤く腫れて膨らむなどあった場合は、まずは経結膜脱脂法をお受けになられたクリニックへ相談をしてみた方がよいと思います。
参考にされてみてください。