ここではヒアルロン酸によって涙袋を作ることについてお伝えします。
ある芸能人の方の涙袋をみて、「私も〇〇さんのような涙袋を作ってください。」というご相談をいただくことがあります。
一番お手軽に涙袋を作る方法としてヒアルロン酸の注入というものがあります。
ここではヒアルロン酸注入による涙袋形成の症例をご紹介します。
リスク:内出血、膨らみすぎなどあります。
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本来涙袋はまつ毛の生え際付近の膨らみで笑うとぷっくり膨らむ部分になります。
無表情でも膨らんでいる方と、無表情では全く膨らんでいない方がいます。
膨らんでいると目元が立体的で可愛らしい印象になります。
内側から外側にかけて均一に膨らませる場合や、外側を主に膨らませてたれ目の雰囲気を作るなど多少、形のアレンジができます。
非常に細かい場所なので内出血が出ることがあります。
また、半年くらいでヒアルロン酸は吸収されると言われますが、涙袋のヒアルロン酸は何年間も入っていることがほとんどです。
涙袋をヒアルロン酸で作る場合に、作りやすい方と作りにくい方がいます。
一般的にヒアルロン酸注入で涙袋が作りやすい方は、すでに涙袋がある方または下まぶたが薄い方です。
一方、ヒアルロン酸注入では涙袋ができにくい方がいらっしゃいます。
下まぶたが厚ぼったい方や目の下のふくらみ(眼窩脂肪による突出)が強くて涙袋が隠れている方は涙袋が作りにくい傾向にあります。
その場合には膨らみを減らすことが有効な場合があります。
詳しくは「涙袋形成と経結膜脱脂法の関係」をご覧ください。
≪ヒアルロン酸で涙袋を作りやすい方≫
≪ヒアルロン酸で涙袋を作りにくい方≫
涙袋にヒアルロン酸を注入した場合に「ヒアルロン酸は徐々に吸収されますよ。」という説明をされていることがあります。
そして、ヒアルロン酸による涙袋の形が徐々に薄れてきたときに「吸収されてきた。」と思っている方がいますが、ほとんどの場合吸収されたのではなく、形がなだらかになっただけのことが多いです。
実際、涙袋のヒアルロン酸は何年間も入ったままであることがほとんどです。
ヒアルロン酸は液体なのではじめは形がはっきりしていても、やがてぼやけた形になってきます。
また、涙袋もシャープな形から幅の広いぼんやりした涙袋になります。
そこで、ヒアルロン酸が吸収されたと思い、さらに追加注入を繰り返しているうちに不自然に大きな涙袋になります。
人によっては目袋くらいに大きくなっている方もいらっしゃり、まるで目の下のたるみのように見えることもあります。
その場合には一旦、ヒアルロン酸分解注射(ヒアルロニダーゼ)で分解して、リセットしてからヒアルロン酸を再度、入れなおすとよいと思います。
(向かって左側の目の下がたるみのように見えている。)
また、別のパターンとしてはそもそもヒアルロン酸注射では涙袋が作れないタイプの方に、無理やり形を出そうとして量をたしていった場合です。
その場合にはやはり、きれいな涙袋ができないだけでなく目の下のたるみが強調されたように見えることがあります。
この場合もヒアルロン酸分解注射で溶かす必要があります。
症状によっては経結膜脱脂法を行うと自然な涙袋が出てくることがありますので、診察で合わせて評価をしてもらうとよいと思います。