目の下のクマの色が気になるというご相談は大変多いです。
目の下のクマの色の原因は様々あり、また様々な説もあります。
これらの色はベビーコラーゲン注射で良くなりますか?と聞かれることがあります。
本来の皮膚の色を注射でなくすことはかなり難しいのですが、筋肉が透ける色をぼかす程度に薄く見せることができます。(限界もあります。)
この方は目の下のクマが気になってご相談に来られました。
眼輪筋の色が透けて紫色っぽいクマが見えています。
さらに、目の下のくぼみによるクマが同じところに存在するためクマがより強調されています。
ベビーコラーゲンを注入することでへこみによるクマと眼輪筋が透けているクマを同時に改善した例になります。
この例の方のように明らかに色によるクマの場合、その診断がとても大切になります。
そして、色の透け感をできるだけ目立たなくさせるように慎重にベビーコラーゲンを注入していきます。
ただひたすら色が透けないように注入をすると変な膨らみに見えてしまうことがありますので形を整えながら色の透け感をやわらげるというのが正解です。
ほとんどの色によるクマは形によるクマを伴っていますので、形をよく見せつつ注入をします。
ベビーコラーゲン注射でもどうしても難しいクマがあります。
茶色いクマは皮膚の色素によることがほとんどですので注入方法を工夫してもクマの色の改善に限界があります。
形が問題ない場合、うっすらと注入してもほとんどクマは良くなりません。
眼輪筋が透けている色とは別だと思われる赤いクマがあります。
この場合はベビーコラーゲン注射を行ってもあまりよくなりません。
ただ、この赤いクマは目の下の膨らみを減らす手術(経結膜脱脂法)を行うと良くなることがあります。
目の下のクマの色は先にあげたいろいろな色が混在していることがよくあります。
ぱっと見で一つの色に見えてもよく観察すると重なっていることがほとんどです。
ですのでベビーコラーゲン注射を行うとある程度よく見えて、ある程度色が残るという結果になることが多々あります。
目の下のクマの色にだけとらわれると形の部分を見過ごしがちです。
目の下のクマは色と形の両方が重なっていますので、ベビーコラーゲン注射でどんなに消えそうな色でも影があるとなかなか良くなったように見えません。
注射はお手軽感があってよいのですが、ふくらみやたるみの症状がある場合にはその程度によってはむしろ手術よりも遠回りになることがあります。
クマの色がある部分だけを評価した場合、ヒアルロン酸注入と比べると色の改善度はベビーコラーゲン注射の方が勝ります。
ヒアルロン酸ではどうしてもヒアルロン酸独特の青白っぽい透け感がでますが、ベビーコラーゲンではそれが出にくいです。
ヒアルロン酸のこの透ける現象をチンダル現象と言います。
ベビーコラーゲンではこのチンダル現象が起きないため、クマの色に対しては有利になります。
目の下のクマの色を改善したいと考えたときにヒアルロン酸の方がむしろ良いといえる場合があります。
目の下のクマが色もさることながら目の下の膨らみが大きい場合にはその下のくぼみを全体的に持ち上げないとクマが改善して見えないことがあります。
そのような場合にはヒアルロン酸注射で土台を作ってあげた方が費用対効果が良いです。
ベビーコラーゲン注射でも土台を作るように注入はできますが、費用がかさんでしまいます。
ですので影を埋める土台はヒアルロン酸注射で作り、表面に残った色に対してはベビーコラーゲン注射で仕上げるという方法もよいと思います。
どうしても分解できる手段を持っていたいという場合にはヒアルロン酸注入の選択肢もあります。
クマの色に対する限界を理解した上で試してみるのも悪くはありません。
目の下の眼輪筋が透けている紫色に対してベビーコラーゲン注射はある程度よい効果をもたらします。
ただし、限界があります。
また、目の下のクマは色によるものだけではないため、形を評価して上でベビーコラーゲンを注射するかどうか検討する必要があります。
目元に対するベビーコラーゲン注射全般については下記の記事でご説明しています。