目の下のクマ・たるみ治療 手術による内出血後に色素沈着が生じた症例のご紹介 40代 女性

(術前・術後ともに目元はメイク無し)

目の下のクマ・たるみが気になるとのことでした。

拝見しますと眼窩脂肪による膨らみにともなう影と茶色い色素沈着が重なっている状態でした。

色々とご相談させていただき、今回は経結膜脱脂法+微細分離脂肪注入術をさせていただきました。

 

治療中に予定外の内出血が左目の下に強く起きてしまいました。

腫れがひいた後もこの色素沈着は長引き、術後5か月を過ぎた頃から落ち着いてきました。

その間、色素沈着に対するケアをさせていただき術後9か月半のときにはほぼ消失しておりました。

もともとの皮膚の色素沈着は残っておりますが、おおむね予定通りの目元になりました。

 

今までに1000人以上の方の目元の手術後の経過をフォローさせていただきましたが、このように強い内出血後に色素沈着が出現し、長引いた方が数名いらっしゃいました。

文献的には色素沈着が消失するまでに1年以上かかることもあります。

 

医療には程度の差はありますが必ず合併症のリスクがあります。

予想できることとできないことがありますが、自分が経験したことまたは診療の中で気づいたことはできるだけお伝えしていきたいと考えております。

また、そのような情報のない広告宣伝やホームページなどを信じ込んで医療をお受けになられることは控えられた方が賢明かと思います。

 

今回は私自身が担当させていただきました症例での合併症症例でしたのでご紹介させていただきました。

経過中にご不便をおかけしました。

治療を担当させていただきありがとうございました。

筆者紹介

著者
石川勝也
役職
プラストクリニック院長
資格
日本形成外科学会認定専門医
日本美容外科学会認定専門医(JSAS)
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